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深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

Doctor's interview

Urology

武田総合病院
泌尿器科/尿路結石治療センター

部長 センター長

深い専門性と迅速な対応で、
地域の泌尿器科医療を支える

武田総合病院 泌尿器科では、尿路結石、悪性腫瘍、良性疾患を中心に、専門性の高い泌尿器科診療を行っています。とりわけ尿路結石の治療には長年取り組んでおり、年間約400例の診療にあたっています。新しい技術を積極的に導入し、近畿圏を中心に遠方からの難症例にも対応するとともに、平日から土曜日まで、緊急の患者さんを受け入れられる体制を整えています。

機能温存を軸に据えた、先進的でオールラウンドな泌尿器科診療

今村部長:当科が特に大切にしているのは「機能温存」です。私が医師になった頃は、治すことのみに焦点を合わせる考え方が主流でした。現在は、治療後も患者さんができるだけ元の生活に近い状態で過ごせることを重視し、治療方針を立てています。

悪性腫瘍の治療では、ロボット支援下手術が尿道と前立腺の境目ぎりぎりまで剥離し、尿道を温存できる点で有用です。当科では、ロボットの特性を活かし、術後の尿失禁をできる限り抑えることを意識しながら、がん手術に取り組んでいます。

一方で、手術が順調に行われた場合でも、尿失禁が生じることがあります。そうした患者さんに対して「人工尿道括約筋埋め込み術」を行ってきました。京都府内でも実施施設は限られており、現在も尿失禁が高度な患者さんに対して、積極的に対応しています。


深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

良性疾患では、前立腺肥大症の治療を数多く行っています。従来の治療では、前立腺切除に時間を要し、出血が多いことが課題でした。当科で行っているWAVE治療(経尿道的水蒸気治療)は、高温の水蒸気により肥大した前立腺組織を壊死させ、1〜3か月かけて症状の改善を目指す低侵襲治療です。

また、私自身が小児泌尿器科を専門にしており、包茎をはじめ、停留精巣や水腎症、膀胱尿管逆流症などの疾患を多く診療しています。今後は、先天的な尿道形成不全である尿道下裂の治療も始めていく予定です。

深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

経験と設備を活かし、結石患者さんの苦痛にいち早く応える

東センター長:腎臓で形成された結石が尿管に流れて生じる尿管結石は、強い痛みを伴う疾患です。当センターでは、痛みで来院される患者さんに対し、可能な限り速やかに治療を行い、早期に苦痛から解放することを心がけています。私自身、30年ほど前のお正月に日直をしていた際、救急搬送された尿管結石の患者さんを元旦から手術した経験があります。
一方で、腎臓内にある結石については緊急性を慎重に見極め、結石の種類や状態に応じて治療方針を決定し、患者さんと相談のうえで治療時期を決めるのが一般的です。

尿路結石治療には約40年前から取り組んでおり、難症例にも対応できるよう、既存の機器を活かしながら新しい機器も積極的に導入しています。装置ごとに特性が異なるため、症例に応じて適切に使い分けることで、幅広いケースに迅速かつ的確に対応しています。

深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

今村部長:当科は様々な尿路結石治療に対応しており、例えば経尿道的尿路結石破砕術(TUL:Transurethral lithotripsy)は、内視鏡で観察しながら尿道から結石を粉砕して回収する方法です。患者さんが日常生活に戻りやすいように、なるべく短期間で退院できるようにしています。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL:Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)は、体外から衝撃波を当てて結石を破砕する治療で、外来で実施できる点が特長です。
できるだけ患者さんの身体的負担を軽減できるよう、一人ひとりの状態に応じた治療法を検討し、慎重に治療を進めています。

ロボット支援下手術により、機能温存と患者負担の軽減を両立

今村部長:当科では、ロボット支援下手術を積極的に行っています。ロボット支援下手術は腹腔鏡手術の発展型で、ロボットを用いて器具を操作する点が特徴で、術者の意図どおりに器具を操作できるため、細かな縫合を含めた繊細な手技が可能です。これにより、従来は切除が難しかった部位への対応や、組織の温存がしやすくなりました。手術時間の短縮にもつながり、患者さんの身体的負担を軽減できる点も特長です。
主に悪性疾患に対してロボット支援下手術を行っていますが、良性疾患についても、保険収載されている疾患を対象にロボットを活用しています。前立腺癌の治療は、これまで開腹手術や腹腔鏡手術が中心でしたが、ロボット支援下手術に移行しました。また、小児泌尿器科領域では、水腎症の手術にロボットを使用しています。

深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

当科にはロボット支援下手術を含む外科手技を安定して行える医師が複数在籍しており、それぞれの技量とマンパワーを活かしながら、迅速に手術対応できる体制が整っております。
現在ロボット手術を含め、予定手術の待機期間はおおよそ1〜2か月です。結石手術など緊急性の高い症例については、可能な限り早期に対応しています。

深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

地域とともに取り組む切れ目のない泌尿器科医療

今村部長:他の医療機関や高齢者施設との密な連携は非常に重要だと考えています。高齢者施設や近隣の医療機関に直接伺い、あらかじめ現在の状況やお困りごとを共有させていただき、ご紹介いただく適切なタイミングについて相談するようにしています。

例えば高齢者施設では、結石が尿路に詰まって感染を起こし、発熱するケースが少なくありません。特に血圧が低下している場合は緊急性が高いため、迅速なご紹介をお願いしています。一方で、まず抗生剤治療を行い、翌日以降の受診でも対応可能なケースも多くあります。

このような判断基準のもと、緊急性がある場合は14時までにお電話、もしくはできるだけ早い時間帯にご相談いただくようお願いしています。体制を整えやすい時間帯での対応が可能となり、よりスムーズな対応につながっています。

働き方改革が進み、医療の質を維持するためには工夫が必要だと感じています。医療体制を持続させることの重要性が増す中で、今後さらに、医療連携によって地域全体の泌尿器科医療の水準が向上し、救われる患者さんが増えることを期待しています。

泌尿器科医の道を選び、患者さんの声に耳を傾ける

東センター長:私が医師を志したのは、親族に医師がいたことがきっかけです。大学卒業時に同級生の進路を聞くと、泌尿器科を選ぶ人は一人もおらず、「誰も行かないのであれば自分が行こう」と泌尿器科に進み、気がつけば50年が経ちました。これまで多くの患者さんを診察してきましたが、どの方も病気に苦しみ、不安を抱えて来院されています。その思いに共感しながら、常に真剣に向き合うことを大切にしています。

私自身、泌尿器科や結石治療の分野に深く携わってきました。今村部長はオールラウンドに優れた知識と技術、経験を備えた、安心して泌尿器科を任せられる医師です。

深い専門性と迅速な対応で、地域の泌尿器科医療を支える

今村部長:私が医師を志したきっかけは、子どもの頃に唇をけがした際、丁寧に縫合してくださった先生への憧れでした。
泌尿器科は内科と外科の両方の要素を併せ持ち、「ゆりかごから墓場まで」診ることができる点に魅力を感じています。また形成手術に関心があったことから小児泌尿器科を専門に選びました。子どもの患者さんに対しては、治療を通じて人生に寄り添わせていただくという思いで向き合っています。現在は、武田総合病院という場で、スタッフとともにできることを大切にしながら診療にあたっています。

東先生は、私が研修医の頃から泌尿器科の第一線で活躍されてきた大先輩です。結石治療に対する確かな信念をお持ちで、常に精度の高い治療を実践されており、深く尊敬しています。

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地域の先生と連携して、よりよい泌尿器科医療を提供したい

今村部長:悪性腫瘍の場合、何らかの気になる所見がみられることが多いと考えています。前立腺がんではPSA値の上昇、膀胱がんでは血尿、腎がんでは超音波検査での異常所見などが代表的です。自覚症状がない、あるいは症状が軽い場合には判断に迷われることもあるかと思いますが、そのような際にも、どうぞ躊躇なくご紹介ください。悪性疾患では、早期に専門的な治療を開始することが重要です。

当院では、前立腺がん術後の患者さんを地域の先生方にフォローしていただく体制構築も考えており、適切なタイミングで相互に連携していきたいと考えています。

良性疾患では、排尿障害に対して投薬治療を行っているものの、十分な効果が得られないといったご相談を多くいただいています。地域の先生方に一次治療を行っていただいたうえで、薬剤の変更や追加のご提案も可能ですので、お困りの際はぜひご相談ください。排尿障害に対しては比較的安全に使用できる薬剤も増えており、状態が安定している患者さんについては、引き続き地域の先生方に診ていただければ幸いです。

患者さんにとって、当院への頻回な通院は負担となる場合もあります。今後も、日常的な診療は地域の先生方にお願いしながら、専門的な対応が必要な場面で当院が関わる形の医療連携を大切にしていきたいと思います。

東センター長:尿路結石について、強い痛みや発熱を伴うなど、緊急性が高い患者さんについては、速やかにご紹介ください。一方で、腎臓に結石があっても痛みや発熱がなく、将来的な不安から相談される患者さんについては、診療時間内での受診で対応可能です。ただし、結石は突然症状が出現することがあるため、注意が必要です。
実際に、引越しや大切な予定の直前に結石によって緊急入院となる方もいます。例えば海外へ長期出張の予定があれば、事前に結石を治療しておくほうが安心でしょう。お孫さんの誕生を控え、今のうちに治療しておきたいと希望される方もいらっしゃいました。

合併症を避け、患者さんの負担をできるだけ抑えるためには、治療方法を慎重に選択することが重要です。外来で行うESWLが適しているか、あるいは入院のうえ内視鏡を用いるTULが適しているかは、患者さんの状態によって判断しています。

当院では、年1回の受診を基本に、超音波検査や検尿、症状の確認を行っていますが、地域の先生方が超音波検査を得意とされている場合には、経過観察をお任せしたいと考えています。

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医療の質を高め、ともにより良い未来へ

今村部長:当院に赴任して、これまでの結石や癌に加えて、専門としてきた小児泌尿器科の治療も開始しました。今後も、新しい分野を積極的に受け入れ、診療の幅を広げていきたいと考えています。治療のレベルを高め、その成果を地域の皆さまに還元し、関わるすべての人が幸せになれる医療を実現することが、私の目標です。

患者さんをご紹介いただく際には、どうぞ遠慮なさらずにお声がけください。医師同士が互いに助け合いながら診療を行うことで、患者さんの利益につながる医療を提供していきたいと考えています。

医療法人 医仁会 武田総合病院

「地域医療支援病院」として、高度医療を核に、総合的な診療体制を確立。 地域の健康文化の発信基地として、人々のからだと心のケアを支える。

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